2024年7月の平日に1泊2日で伊勢方面へ旅行した際「伊勢神宮参拝きっぷ」を使用しました。
この伊勢神宮参拝きっぷ、ちょっぴりクセがあって「これはどうしたら?」「本当に大丈夫?」という点がいくつかあったので、購入方法・使用方法・迷いやすい点について詳細にお伝えします。
私自身が少し使い方に迷った部分がかなりあったので備忘録もかねて公開です。
オマケで近鉄特急に乗るときの裏ワザも最期に書いておきます。ぜひ参考にしてみてください!
伊勢神宮参拝きっぷの買い方・使い方
「伊勢神宮参拝きっぷ」というのは近鉄電車(近畿日本鉄道)の企画乗車券です。
行き帰りの乗車券・特急券のほか、フリー区間(松阪〜賢島間)の特急券引換券2枚、近鉄電車フリー区間(松阪〜賢島間)乗り放題、三重交通バス(指定区間)乗り放題、パールシャトル片道乗車、レンタカー特別割引がついてきます。
中でもフリー区間乗り放題や三重交通バス乗り放題が伊勢神宮参拝にあたってとても便利です。
伊勢神宮参拝きっぷの購入方法
「伊勢神宮参拝きっぷ」は旅行当日には購入できず、事前購入が必要です。
近鉄の駅窓口(特急券売り場)のほか、インターネット通販や近畿日本ツーリスト・日本旅行の支店等で購入できます。
インターネット通販は送料(1件520円)がかかってくるのと、旅行会社窓口は別途手数料が発生する場合のあることに注意が必要です。
私たちは近畿日本ツーリストの窓口で購入しました(手数料は無料でした)。
なお、旅行開始の1か月前から購入できますが、特急券の予約が1か月前からなので、帰りの特急も予約しておきたいなら旅行最終日の1か月前以降に購入するといいです。
伊勢神宮参拝きっぷの使用方法
あらかじめ購入しておいた「伊勢神宮参拝きっぷ」は、旅行開始当日にあらためて乗車券等に引き換える必要があります。
この引き換えが地味に時間がかかります。
タイムスケジュールの記事で述べたように乗車券などが1人当たり6枚発券されるのと、使い方の説明があるからです。
引き換え時間は割とかかると思っておいた方がベターですね。
ここで、発券された6枚について説明しておきます。
1枚目:フリー区間までの行きの乗車券
2枚目:フリー区間の周遊券兼帰りの乗車券
3枚目:フリー区間用の特急券引換券(その1)
4枚目:フリー区間用の特急券引換券(その2)
5枚目:三重交通バス指定区間フリー乗車券
6枚目:パールシャトル片道1回ご利用券
以上の6枚を当日特急券売り場でもらいます。
それぞれについて次から詳しく説明していきます。
1枚目:フリー区間までの行きの乗車券
近鉄のフリー区間外のエリアからフリー区間へ到着するまでの最初の切符(乗車券)です。
特急については「伊勢神宮参拝きっぷ」を購入した際に座席指定したのですでに特急券は持っていましたが、この「乗車券」も持っていないと特急には乗れません。
(例外的に「伊勢神宮参拝きっぷ」をフリー区間で引き換える場合に限り、乗車券を所持していなくてもOK。この例外については伊勢神宮参拝きっぷの使用方法(補足)にて)
2枚目:フリー区間の周遊券兼帰りの乗車券
近鉄の松阪〜賢島間を自由に乗り降りするための切符です。
これがくせ者で、フリー区間の周遊券としてだけでなく旅行最後の帰りの切符(乗車券)の役割も兼ねています。
フリー区間で降りて改札を通す際「もし切符が出てこなかったらどうしよう?」とドキドキします。
そしてフリー区間で乗り降りする際改札でこの切符を取り忘れたら、これまた「えらいこっちゃ!」になります。
この切符はかなり重要になってくるのでなくさないよう細心の注意を払ってください。
3枚目:フリー区間用の特急券引換券(その1)
フリー区間を乗り降りする際にも2回だけ特急を使うことができます。
これはその特急券との引換券の1枚目です。
フリー区間の中での乗り降りならどこでも好きな区間の特急に乗ることができます。
特急に乗る前にこの券を特急券売り場で提示して座席を予約する必要があります。
4枚目:フリー区間用の特急券引換券(その2)
2枚目のフリー区間用特急券引換券です。
使い方はフリー区間用の特急券引換券(その1)と同様です。
5枚目:三重交通バス指定区間フリー乗車券
伊勢神宮参拝に際して使い勝手の良い三重交通のバスが利用できます。
伊勢神宮の内宮・外宮周辺の他夫婦岩周辺などでも使える切符です。
バスに乗って降りる際に提示すればOK。
フリー区間内での乗車の際は「整理券」を取らなくてもいいようです。
6枚目:パールシャトル片道1回ご利用券
伊勢神宮 内宮⇔伊勢志摩近鉄リゾート各ホテルを結ぶ「パールシャトル」が片道1回限り無料で利用できます。
パールシャトルは予約が必須です。
私たちはバスの時間的に「もう少し早めに伊勢神宮に到着しておきたい」と思ったのでパールシャトルを利用しませんでしたが、伊勢神宮 内宮⇔伊勢志摩近鉄リゾート各ホテルを移動するなら利用を検討した方がいいと思います。
旅行後に「あんなに時間に余裕があったのなら、パールシャトル利用すればよかったな」と少し後悔しました。
なお、パールシャトルはインターネット予約だと2日前までに予約が必要で、電話予約だと前日まで受け付けてくれます。
内宮発の3便・4便は当日の発車30分前まで三重交通内宮前きっぷうりばで受け付けています。
使用法(補足)引き換えをせず乗車する方法
通常、乗車券への引き換えについては、初めて近鉄特急に乗るときに発駅で済ませます。
私たちの場合は大阪難波駅でした。
が、なんらかの理由で近鉄の駅で改札を出ない場合は初めて近鉄電車を降りた駅で引き換えることも可能です(この場合、例外的に「乗車券なし」で特急に乗ることになります)。
例えば、阪神電車で神戸方面などから大阪難波駅へ来てそのまま駅構内で近鉄電車に乗り換えるなどしたい場合です。
(阪神電鉄は大阪難波駅で近鉄に乗り入れしており、駅が共有されています)
この場合、阪神電車に乗る際にIC乗車券ではなく切符を購入して乗車し、難波駅で近鉄に乗り換えてフリー区間まで行き、降りたフリー区間の駅で「伊勢神宮参拝きっぷ」を乗車券等に引き換える形になります。
私たちもこの手が使えなくはなかったのですが、降車駅が伊勢市駅で、その伊勢市駅が近鉄とJRの共有駅なので引き換えするときにややこしいかもと思い、やめておきました。
ややこしいかもというのは伊勢市駅は近鉄側改札とJR側改札があって、それぞれ役割分担しているっぽかったからです。
私たちの場合、伊勢市駅で乗車券等に引き換えるなら、伊勢市駅でまず用があるのは「近鉄」の特急券売り場。
なので近鉄側の改札から出ればいいはず。
そして次に用があるのがJRの切符売り場(伊勢市駅でJRに乗り換える予定だったため)。
と、ここで問題が発生します。
伊勢市駅は近鉄側の改札から出るとJR側の改札まで回るのにぐるーーーーっと遠回りしなければならず、大変なんです。
ネットで調べたときに「ちゃんとしておかないと大変なことになるので、伊勢市駅を利用するときはどちらの改札を利用するのか間違わないよう絶対に注意!」という情報をあちこちで見かけました。
暑い中、日影もほとんどない道をぐるーーーーっと遠回りするのは避けたいところです。
伊勢市駅で「あちゃー!」となりたくない私たちは、伊勢市駅での「伊勢神宮参拝きっぷ」引き換えはやめておき難波駅で引き換えておこうということになりました。
ということで大阪難波駅でいったん改札を出て改札外にある特急券売り場で乗車券等に引き換えました。
この場合は難波駅まで普通にIC乗車券が使えますしね(当たり前ですが)。
なお、伊勢市駅に到着してからわかったことですが、伊勢市駅のJR側改札を出たところには近鉄電車の特急券売り場がちゃんとありました。
ただ、何時から開いているかは不明です。
ネット上では伊勢市駅特急券売り場の営業時間は5:30~23:20となっていますが、私たちが大阪難波駅で失敗したように、利用しようとする窓口とは別の窓口が早くから開いているだけという場合も考えられますので、もし早い時間等に伊勢市駅の特急券売り場を利用される予定でしたら、あらかじめ問い合わせておいた方がいいと思いますよ~。
近鉄特急について
今回の旅行では合計4回、近鉄特急を利用させていただきました。
1日目
大阪難波駅から伊勢市駅へ向かう際:ビスタEX
伊勢神宮外宮参拝のあと賢島駅へ向かう際:伊勢志摩ライナー
2日目
賢島駅から五十鈴川駅へ向かう際:スタンダードタイプ
松阪駅から大阪難波駅へ向かう際:伊勢志摩ライナー
ビスタEX(通称ビスタカー)の階下席は個室っぽいのでめちゃくちゃ快適でした。
その代わりと言っちゃなんですが、充電できるコンセントはありません。
古い車両らしいので仕方ないですね…。
でも、もしまた近鉄特急を利用する機会があったら、またビスタEXの階下席を利用したいと思うくらいよかったですよ~!
ちなみにビスタEXの階下席は3人以上で利用する場合しか予約できないのが原則。
でもちょっとした裏ワザで1人や2人でも階下席を取る方法があります。
その方法とは「3人分の料金を支払って3つ席を取る」という方法です。
裏ワザというか正攻法ですかね?でも「思いつかない人は意外といらっしゃるかも」と思い、裏技として書いておきます。
我が家も2人で利用するときなんかでお金が有り余ってたら2人で3人分予約して階下席使っちゃうかもしれません。
(さすがに1人で階下席利用はさびしいかなー)
伊勢志摩ライナーは大きな窓が印象的。
ビスタEXよりもラグジュアリー感がありました。
シートもゆったりしていて心地よかったです。
あと、伊勢志摩ライナーにはコンセントがあります。
その他の特徴として、窓の日よけが電動タイプなのでお子様は初めのうちよろこんで開閉しちゃうかもしれないなと思いました。
スタンダードタイプはその名の通り、スタンダードな車両で特筆すべきことはなかったです。
長時間の乗車だとちょっとつまらないかも?とは感じました。
しまかぜについて
伊勢志摩へ行くならぜひ利用を検討したいのが、近鉄の花形車両のひとつ「しまかぜ」です。
しまかぜは何と言っても「特別感」のあるラグジュアリーな観光特急で、待遇も特別です。
料金は普通運賃と特急料金のほか別途「しまかぜ特別車両料金」が必要。
ただ、別途しまかぜ特別車両料金が必要とは言っても一番長距離乗車したときでも追加料金は1,000円ちょっと。
意外に安いので気軽に「特別感」を味わうことができるのもいいですよね!
かく言う私も一度はしまかぜに乗ってみたいと思っています。
ただ、ビスタカーの階下席がすごくよかったので次もそっちにするかも。
しまかぜは早朝や夜遅くには運行していないので、旅のスケジュールに余裕があるとき限定ですかねー?
まとめ
以上、伊勢神宮参拝きっぷと近鉄特急について書きました。
みなさまの参考になれば幸いです。
何かお気づきの点やご質問等ありましたらぜひコメントをお寄せください!
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